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新島放浪記 その⑨

   

ーまえがきー
今日こそはシーバスと思っていたが、夜は大雨の恐れあり・・・。
小雨なら行く気満々だったが。
つくづく今秋はシーバス運が無い。
久々に綴るか。
あまりのブランクで書き味が悪くなりそうだ。
読み返すのも面倒なので、金麦でも飲みながら儚い想い出というやつを辿ってみるとしよう。


新島放浪記 その⑨
思い出すために初日の羽伏浦イメージショット。
気持ちを夏モードに切り替えます。



【9/2(日) 午後〜のお話】


確か野宿後の朝、釣りの最中に豪雨を見舞い、観光協会でカップラとおビールをすすった、はずである。
続きは衣服自然乾燥後のストーリーで良かっただろうか。

いや違う。
あれだ。
なんだっけ。
きんまんぷく的なやつ。
新島生活で初めて現代文明(ネット)に触れたんだった。
ランチ後の話でいいわけね。



昼食時に午後のプランを練ったわけだが、打ち合わせは即終了。
やることはただ一つ。
島唯一の娯楽(きんぷく館とサーフィンを除く)、フィッシングだ。
やるっかない!

もう新島港は飽きたので、新島北東部に位置する羽伏浦漁港へ向かう。
手持ちの地図では羽伏浦海岸から2kmほどに見えるので、昨日のビーチを通過するルートで出発。

車も人もほぼ通らない海岸通りを走ること数度目になるわけだが、なんだか昔通い慣れた懐かしい景色に見えてくる。
ナビも写真などの前情報も全く無い状態で来ているので、大脳皮質だか海馬だかがフル稼働していたのだろう。
人間は身一つで活動してこそ、人体のデフォルトスペックをフル活用できるのだろうな。
とまあ、現代文明に一石を投じる程の知力は持ち合わせていないので、ここらでやめておく。

とにかく道路以外に人工俗物が一切排除された景色に心が解放される。
ちょっと怯みながら控えめな雄叫びを上げてみた。
ああ、気持ちいい。
これが「旅」なのかな。


海外渡航野郎(通称バックパッカー)なんてのは、世界各地で一体どんな気分を味わうのだろう。
非現実として行っている人間とそうでない人間で大きく違いはあると思うが、良い経験であることには違いない。

ガイドブックを辿り、その掲載写真を確認しに行く行為は、もはやただの出張に過ぎない。
その記録をSNSにアップして他人に対して優位性を感じることをアイデンティティーにしてしまったらお仕舞だ。
言い過ぎたかな。
所詮、個人的見解なのでご了承願いたい。
人生は各々の感覚で楽しめばいいのだ。


そろそろ恒例の軌道修正をば・・・。
とりあえずビーチ脇のシャワーまではあっさり到着。
ここまでは慣れたもんだ。

だが、再び空模様が怪しくなってくる。
離島の空はどこまでも続くので、すぐに変化に気付くことができるのだ。
もちろん朝の経験が活き、我々の感知能力が格段にアップしていることもあるが。

いつでも逃げられるよう、チャリをシャワー隣の屋根付きベンチへ避難させてやる。
必要なものだけを持ち、シャワーで洗髪スタート。

中野のドンキだか新島の商店で買ったのかは忘れたが、我々は「ジェルタイプ」と表記のあるシャンプーを買っていた。
私は何も気にすることなくそれを使用。
ところが、OKA氏は「おぉ〜、ほんとにジェルだ〜♪」と好リアクション。
シャンプーなんて無色透明か白濁系かしかなく粘度にも大した差はない、というのが私の認識。
だからこれがジェルタイプだと謳うことに疑問にすら感じていた次第。
まるで世間知らずのお嬢様が初めて俗世へ飛び出したかのようなリアクションのOKA氏を面白く感じただけだ。
それだけの話。

こんな小話はどうでもいい。
人生は各々の感覚で楽しめばいいのだ。

洗髪中、案じていた空から一雫。
背中にポツリと、、、、いや、そんなもんじゃない、天然シャワーだ!
急いで泡を流し、併設のトイレ内へ逃げ込む。
せっかく乾いたショートパンツを再び濡らされてたまるか。

雨が少し落ち着く隙を見計らい、チャリを停めたベンチへ足早に移動。
しばし雨宿り。

ベンチには、白人さん家族と、カタカナ英語が堪能なあんちゃんと我々。
白人パパとあんちゃんは海岸で出会って軽く会話していただけの様子。
なぜ外国人と会話している日本人は偉そうに見えてしまうのだろうか。
注)発音が良く、自然に見える方はそうは見えない。
英語の喋れない人間にありがちだが、英語の喋れなさそうな我々を嘲笑しているかどうか聞き耳を立ててしまう。
どうやらそんな心配はいらないご様子。

英語と雨粒が飛び交う中、日本語オンリーで会話することに劣等感を感じている我々は、静かに嵐が去るのを待った。
そして全てが去った後、「発音ならおれの方が上だな」などとしょうもない感想を発し合いながら、再びチャリに跨がる。

私のガラケー(現在はスマホ!)によると午後からは曇り予報とのこと。
確かに先程の雨を最後に、上空に点在していた濃灰色の雨雲達は過ぎ去った感がある。
若干灰色がかった雲が空を覆い、強い日差しを遮ってくれる曇り空となっていた。

気を取り直して、いざ羽伏浦海岸。
キャンプ場脇のバックストレートを思いっきり突っ走る。
東海岸沿いはどこを走っても車や人がほぼいないから最高だ。

意気揚々と進んでいたのだが、途中、トンネルの前でストップ。
地図によると、トンネル手前右脇からにょきにょきと生え育った植物のような山道を行くことになっている。
まじか。
まじですか。
降りた。
チャリを。
ここは動力機の付いていないマシンで来てはいけない場所だったのだ。

ただ、もう引き返せないのは承知している。
じり貧だが確実に押し進む。
この24時間で培った精神力を遺憾なく発揮。

ぐねぐねと先の見えぬカーブを登ることしばらく、前方に下り坂を確認。
あまり下り過ぎると帰りが厳しくなる不安はあるが、今の我々には間違いなくご馳走だ。
馬こそ雲泥の差はあれど、前田慶次郎の一騎駈けの如く一気に下る。
そのまま急勾配のカーブを抜けると、先程までの山とは明らかに違う景色が眼前に広がった。


着いたってわけ。


新島放浪記 その⑨
対岸の無い海ってのは、実に海らしい。
なんだそりゃ。
お隣はきちんとしたショアジガーの方。
それ以外は全員浮きサビキ。
皆車横付け。
縦だけどね。


新島放浪記 その⑨
我々の重車両。
nomad丸出し。
当然周囲からは異端視を受ける。
ここまでチャリで来るアホはいないということだろう。


さっ、釣りしよ釣り。
青釣るぞ〜。




いやあ、久々に書いたが長くなったなあ、着くまで。
実際めちゃくちゃ長く感じたんだけどね。
とまあ、長いので一端切ります。
じらし続けて2ヶ月?
遂に感動の瞬間を迎えますが、意外とあっさり書く可能性もあるので、あしからず。
続きまこのまま書き続けます。



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