新島放浪記 その③
9/1(土) 正午前後の物語
<The Beach>
街なかを抜けて坂を登ると、新島イチ(?)高級なグランドホテルが姿を現した。
ここなんてバブル期は凄いことになっていたんだろうな。
もちろん色々な意味で。
つはものどもが夢の跡、か。
いや、散って行った武人たちに失礼
悲観的リアリストで溢れ返った今の時代は、後に何時代と呼ばれ語られるのだろうか。
それにしても、観光客どころか誰ともすれ違わない。
俗世感が全く無く好ましい状況。
道には木漏れ日が差し、蝉の声が響くのみ。
前照灯のカタカタ音すら自然の音色のようだ。
山道を抜けると、一気にリゾート風植物の並ぶ道に入る。
緩やかなカーブの先に、羽伏海岸のシンボル、羽伏浦メインゲートハウスを確認。
防波堤の向こうには憧れのビーチが広がっているはず。
キタキタキタ。
やっとこ新島初の一般観光が成立する。
いやあ、美しいなあ。
やはり海はいいなあ。

メインゲートハウスから海を臨む図。
さあ、海へ。
とその前に腹ごしらえ。
ガス欠で溺れるわけにはいかない。
もう街なかに戻るわけにはいかないので、地図で食事処を探す。
ビーチ付近にあった食事処も、時間が早過ぎて空いていない。
※午前11時頃。
地図を開き、空港周辺が怪しいと睨む。
羽伏浦の海岸通りを突っ走れば着くはず。
緩い長い坂道が続き、しょぼチャリには少々きつい。
海岸通りを走りきり、右折。
既に空港周辺である。
しかし何もない。
何もないことに全く変わりがない。
はっきり言って新島を舐めていた。
ここまで何も無いとは。
くぅ〜。
仕方無く空港へ突入し、土産コーナーの売店の女性を聴取。
見事、近所に中華屋があることを吐かせることに成功。
大手柄だ。

一応撮ってみた。
さあ急ごう!
ペダルを踏む脚も軽い軽い。
そして数分後、無事に中華屋らしき店、「桃華」を発見。
入ろうとしたが、開店まであと30分・・・。
時間を潰すため、徘徊先を再検索。
くさやセンター的なものを地図で捉えたので行ってみたが、販売所は工事中のためやること無し。
確かほんのり臭かった、かな。
また一つ小さな想い出を増やしてしまった。
中華屋に戻ると丁度いい時間。
ありがとう、くさやセンター的なもの。
OKA氏はネギらーめそ、ワタシはジャージャーめそ。
それと瓶1本。
普通に食事。
特にハプニング無し。
強いて言えば、周りは地元民しかいなかった。
OKA氏もタオルを首に巻いたあたりからして、非常に馴染んではいた。
まあ、そんなとこだ。
さあ戻ろう!
飯でチャージされた上、帰りの海岸通りは下り続き。
あっさりと羽伏浦へ帰着。
ふう。
さっさと着替える。

このビーチは新島南端まで数キロも続いている。
にも関わらず、短い北端側を撮影してしまった・・・。
それにしても人がいない。
ビーチには外国人グループ1組、カップル1組、成人男性2名のみで構成されていた。
ほぼプライベートビーチ状態。
ここはサーフィンで有名な位なので、ブレイクエッジがきつく、ベタ凪のくせに波の圧力が半端無い。
外海なので注意はしていたが、予想を遥かに凌駕するパワー。
ライフセーバーもいない時期なので無理は禁物だ。
こうして、苦労して辿り着いた羽伏浦でのワタシの海水浴は、膝下1分にて終了した。
はい。
海はもう適当に寝そべって終わりましょ。
どうせやることないのに裸でいることはないのだ。
我々は素早くシャワーを浴び、海パン姿のままチャリを走らせ、羽伏浦をあとにした。

ちなみに、ここの砂は抗火石(こうかせき)と呼ばれる火山岩からできているらしい。
これは伊豆諸島あたりでしか採れず、新島がその多くを占めているとのこと。
キラキラと輝くガラス質が美しい。
ちなみに渋谷のモヤイ像は、新島の抗火石で作られ贈られたもの。

The Beach.
次回予告>>
島を散々回った挙げ句、やることが無いことに気付かされた我々は、新島港へ戻って釣りをすることに。
※余りに長くなりそうなので、記事は細かく刻んで行くことにした。本放浪記は、ワタシ個人の想い出のためだけに詳細までしたためています。ざっくりと羅列するだけであれば、流行のSNSでも使えばいいのだから。ワタシにはそれ程までに印象深い旅だったのだ。ということだけご了承願いたい。
<The Beach>
街なかを抜けて坂を登ると、新島イチ(?)高級なグランドホテルが姿を現した。
ここなんてバブル期は凄いことになっていたんだろうな。
もちろん色々な意味で。
つはものどもが夢の跡、か。
いや、散って行った武人たちに失礼
悲観的リアリストで溢れ返った今の時代は、後に何時代と呼ばれ語られるのだろうか。
それにしても、観光客どころか誰ともすれ違わない。
俗世感が全く無く好ましい状況。
道には木漏れ日が差し、蝉の声が響くのみ。
前照灯のカタカタ音すら自然の音色のようだ。
山道を抜けると、一気にリゾート風植物の並ぶ道に入る。
緩やかなカーブの先に、羽伏海岸のシンボル、羽伏浦メインゲートハウスを確認。
防波堤の向こうには憧れのビーチが広がっているはず。
キタキタキタ。
やっとこ新島初の一般観光が成立する。
いやあ、美しいなあ。
やはり海はいいなあ。

メインゲートハウスから海を臨む図。
さあ、海へ。
とその前に腹ごしらえ。
ガス欠で溺れるわけにはいかない。
もう街なかに戻るわけにはいかないので、地図で食事処を探す。
ビーチ付近にあった食事処も、時間が早過ぎて空いていない。
※午前11時頃。
地図を開き、空港周辺が怪しいと睨む。
羽伏浦の海岸通りを突っ走れば着くはず。
緩い長い坂道が続き、しょぼチャリには少々きつい。
海岸通りを走りきり、右折。
既に空港周辺である。
しかし何もない。
何もないことに全く変わりがない。
はっきり言って新島を舐めていた。
ここまで何も無いとは。
くぅ〜。
仕方無く空港へ突入し、土産コーナーの売店の女性を聴取。
見事、近所に中華屋があることを吐かせることに成功。
大手柄だ。
一応撮ってみた。
さあ急ごう!
ペダルを踏む脚も軽い軽い。
そして数分後、無事に中華屋らしき店、「桃華」を発見。
入ろうとしたが、開店まであと30分・・・。
時間を潰すため、徘徊先を再検索。
くさやセンター的なものを地図で捉えたので行ってみたが、販売所は工事中のためやること無し。
確かほんのり臭かった、かな。
また一つ小さな想い出を増やしてしまった。
中華屋に戻ると丁度いい時間。
ありがとう、くさやセンター的なもの。
OKA氏はネギらーめそ、ワタシはジャージャーめそ。
それと瓶1本。
普通に食事。
特にハプニング無し。
強いて言えば、周りは地元民しかいなかった。
OKA氏もタオルを首に巻いたあたりからして、非常に馴染んではいた。
まあ、そんなとこだ。
さあ戻ろう!
飯でチャージされた上、帰りの海岸通りは下り続き。
あっさりと羽伏浦へ帰着。
ふう。
さっさと着替える。
このビーチは新島南端まで数キロも続いている。
にも関わらず、短い北端側を撮影してしまった・・・。
それにしても人がいない。
ビーチには外国人グループ1組、カップル1組、成人男性2名のみで構成されていた。
ほぼプライベートビーチ状態。
ここはサーフィンで有名な位なので、ブレイクエッジがきつく、ベタ凪のくせに波の圧力が半端無い。
外海なので注意はしていたが、予想を遥かに凌駕するパワー。
ライフセーバーもいない時期なので無理は禁物だ。
こうして、苦労して辿り着いた羽伏浦でのワタシの海水浴は、膝下1分にて終了した。
はい。
海はもう適当に寝そべって終わりましょ。
どうせやることないのに裸でいることはないのだ。
我々は素早くシャワーを浴び、海パン姿のままチャリを走らせ、羽伏浦をあとにした。

ちなみに、ここの砂は抗火石(こうかせき)と呼ばれる火山岩からできているらしい。
これは伊豆諸島あたりでしか採れず、新島がその多くを占めているとのこと。
キラキラと輝くガラス質が美しい。
ちなみに渋谷のモヤイ像は、新島の抗火石で作られ贈られたもの。

The Beach.
次回予告>>
島を散々回った挙げ句、やることが無いことに気付かされた我々は、新島港へ戻って釣りをすることに。
※余りに長くなりそうなので、記事は細かく刻んで行くことにした。本放浪記は、ワタシ個人の想い出のためだけに詳細までしたためています。ざっくりと羅列するだけであれば、流行のSNSでも使えばいいのだから。ワタシにはそれ程までに印象深い旅だったのだ。ということだけご了承願いたい。
この記事へのコメント
おまけが何故か宮沢りえを彷彿とさせた。
nopiさん>
ありがとう。
今度あそびましょう。
ありがとう。
今度あそびましょう。